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「ロッキーとの出会い」

私は半年程前からジムに通っています。4月

 大体毎週、決まった曜日の決まった時間に行くので、同じような周期で通っている方の中には会ったら挨拶や、ちょっとした雑談程度をする方も何人かいらっしゃいます。今からお話する方もその中の1人です。

 彼との初めての出会いは駐車場からジムへ移動するエレベーターでした。私が先にエレベーターに乗っており、彼があとから乗ってきました。外国人の方で、見た目は映画「ロッキーファイナル」時のシルベスター・スタローンにそっくりでしたので、以下、仮名は「ロッキー」とさせて頂きます。

 エレベーターが目的の階に着いたので、私がエレベーターの「開」のボタンを押すと、ロッキーは片言の日本語で「ありがとう」と言い、先に降りていきました。その日の会話はそれだけです。

 その3日後、今度は私がジムで運動を終え、帰ろうとエレベーターの方へ向かっていると突然目の前に大男が現れました。ロッキーでした。

しかもなぜか彼は「つまようじ」を2本くわえています。

とっさに私が「こんちわっす」と言うと、ロッキーも挨拶を返してくれようとしたらしく、口を開いたのですが、その瞬間くわえていた「つまようじ」を落としてしまいました。

落とした「つまようじ」を拾うロッキーを見て私も、「そんなに大事そうにくわえている、つまようじを落とさせてしまってすみません」と伝える英語力もなかったので、とりあえず「すみません…」とだけ伝えました。

すると、笑顔で「これはさっき夜ご飯を食べた店からもらったんだけど、捨てるタイミングがなかっただけだから、気にしないで」というようなニュアンスの事を英語で言われました。

もし彼がその時怒り狂って、「お前をつまようじにしてやろうか!!」と言われていたら、私はこの場にいなかったでしょう。

 学生の頃は、通学途中に町の角を曲がると食パンをくわえた、おっちょこちょいの女の子とばったりぶつかり、そこからいい感じに発展するという、ドラマのような状況に憧れていた私が、まさかこの年になって、つまようじをくわえた外国人の大男とばったり会うなんて思いもしませんでした。

今でもロッキーとはジムで会えばちょっとした雑談をしたりする関係です。あの時、いろんな偶然が重ならければ、このような関係にはなってなっていなかったでしょう。

いずれは飲みにでもいけるくらい仲良くなりたいと思いながら、今日もジムへ向かいます。

(泰)

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